いままで、短期バイトを含めると、
30回以上は転職している。
「もう駄目だ」と絶望することが多かった。
帰宅時は、職場から家の方向まで歩く。
誰とも顔を合わせたくないから、
人のいる道や電車を、
徹底的に避けた。
駅まで歩いたら、
「次の駅まで歩いて見よう」
と、2~3駅歩く。
夜勤明けの日も、歩いた。
「そのエネルギーは、
どこから湧いてくるんだろうか?」
と、人に問われることも多く、
自分自身も不思議なのだ。
私にとって「歩く」とは、
無意識でやっていた、ストレス発散方法。
認知症で行方不明になったり、
施設内の同じ場所を、何度も歩き回る人の気持ちが、
わかる気がする。
自分も20年後くらいに、そうなるかもしれない。
もし、また介護士にでもなったら、
(過敏すぎるので、もう無理だろうけど)
「一緒に歩きましょうか。」
「歩き終わったら、ご飯でも食べに行きましょうか?」
そう言って、寄り添える人になれるかもしれない。
歩くって、前向きなことなんだ。