誰にも求められていないけど、
気を使って、適当に間をもたせることが多い。
それで周りが不快感を示す前に、
「あちゃ~、またやっちゃった」と、
表情に出してしまう。
いつも同じ失敗ばっかりしているな。
と自分を責める。
そんな時、心に響いた本。
『少し変わった子あります』
著:森博嗣(2009)
文春文庫
内容は、
ある中年男が店で、毎回違う女とご飯を食べるだけの話。
そこで、こんな言葉を見つける。
「無駄なコミュニケーションを排除し、
時間と空間を、
もっと本質的なことで埋めようとする。」
「静謐さで空間が満たされる。」
間の魅力を知った。
私はなんで、
「何か喋らないと」って、
勝手に焦っていたのだろうか?
プライド・・
上辺・・
空虚なもので、
ただ満たそうとしていた。
それから、
デイケアで喋らないようにしてみた。
心を閉ざすのではなく、
誰かの話を聞いて、
それを自分の中で味わう。
静かなときの、心地よさも。
すると、
人に寄り添う姿勢が、強くなった。
立派な振る舞いや発言など、しなくていい。
周りに与えようとしなくていい。
空気のように、
ただその場にいるだけで、
成立する。